十年はすぐ過ぎる
バブル崩壊後の十年を「失われた十年」という。
十年ひと昔であったが、時間の流れが特に早いのは、三年ひと昔の感である。
しかし、うかうか人生を過ごしていると、十年などは、まさしく
「白駒の隙を過ぐるが如し」
で、あっという間に過ぎてしまう。
世の中の移り変わりを十年単位でみていく。
罫線に月棒、年棒というものがある。
それは相場の歴史である。
歴史は繰り返される。
相場で、一年に一度大きな波動を見つけて乗り切る。
「三年鳴かず飛ばず。しかし飛ばば必ず天にいたらん」
十年兵を養うという言葉がある。
一朝有事に備える。
(注釈)白駒の隙(げき)を過ぐる
十八史略の中に宗の太祖の言葉として、人生とは白い馬が走りすぎるのを隙間からチラと見たように、アッというまだ。
(注釈)三年鳴かず飛ばず
春秋戦国で楚の荘王は位について三年何もしなかった。
臣下が問うと、三年も鳴かないのは、いざ鳴けば人を驚かすほど鳴くためだ。
三年飛ばないのは、いざ飛べば天をも衝くほど飛ぶためだ。