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利食い迷わば、半分仕舞え

利食い迷わば、半分仕舞え

 

本田宗久伝の中に

利食いのことで後悔二つありという項目があるが、

アメリカ・ウォール街の金言には、

『利食いして破産した相場師はいない』

というのがある。

 

利は伸ばすべきだが、

利食いすべきか迷ったときは、

半分だけ利食いしたらいかがなものか

という格言である。

門前雫落して鞍馬稀なり

門前雫落して鞍馬稀なり

 

白楽天の「琵琶行」の中の文句で、

かっては賑わっていた門前も、鞍馬に乗ってくるお客は影をひそめた。

 

田中角栄さんが総理として権勢を誇っていたときは、

お正月に数百人の人が田中邸に賀詞で訪れたが、

晩年は訪れる人もいなかった。

 

相場界でも勢いがあり、

儲かっている時は、

晴天の友雲集すれど、

ひとたび落ち目になると寝首を掻きにくる。

 

(注記)

白楽天は中唐時代の詩人。

エリート官僚であったが事件に連座して左遷された。

慢心・安心・有頂天・傲慢・天狗は皆落ちていく

慢心・安心・有頂天・傲慢・天狗は

皆落ちていく

 

説明するまでもない。

 

そのいずれも相場戦線においては、最も戒むべきことである。

 

要するに、

人間ができていなければ勝道千里を歩むわけにはいかない。

 

相場道とは、このように厳しいものである。

待は仁・進は勇

待は仁・進は勇

 

待とは時間の過ぎるのをじっと見ていることで、

焦らない。

 

状況が変化するのを待つ。

 

風向きが自分に有利になるのを待つ、

待のは体力と気力と読みを要する。

 

仁は博愛であり、

いつくしみ。

 

調和である。

 

焦らず時の至るのをじっと待つことがことができる人物は

大きな敗北をしない。

休むも相場

休むも相場

 

進むべきか、

退くべきか、

相場にはいろいろと決断しなければならないことが多い。

 

要するに、

進退決めかねる時は休めというわけで、

休めとは休戦である。

 

戦線が拡大していて、

しかも苦戦中だから迷うわけで、

休戦しろということは、

少々の犠牲を生じても後退しろということになる。

 

「守りて勝つは難し」

と前項の格言もあって、

迷うは一種の危機である。

 

 

 

 

 

年年歳歳花相似たり、歳歳年年相場同じからず

年年歳歳花相似たり、

歳歳年年相場同じからず

 

相場の春夏秋冬、だいたい言われる材料は似たようなものである。

 

しかし、相場する人が毎年違ってくるし、

三年周期、五年周期というものもあれば、

景気の変化によって相場の質も変わっていく。

 

乱世を背景にして、川のほとりに立った孔子は感慨をこめて

「逝く者かかくの如きか、昼夜をおかず」と言った。

 

蘇東坡は前赤壁の賦で、

「万物は変化するという観点に立つならば、

不変と思われる天地といえども、

ただの一瞬もじっとしていない。

しかし、万物不変の観点の立つなら、

どんなものでも、たとえ、

はかないと思われる自分でも決して尽きてなくなることはない。」

と言った。

人間ができないと、お金は居つかない

人間ができないと、お金は居つかない

 

戦前の堂島の米相場時代から相場をしてきた古老が、

お酒を飲んだ時、

「とどのつまりは、

人間ができないうちは、

相場でも商売でも事業でも、

お金はできない」

と言った。

 

人間ができるとは、人間として、どう生きるべきか。

 世の中とは、どのようなものかを知ることである。

 

相場格言のすべてについても、

人間の弱さというものを知り、

いかに対処していくかを知らせている。